Release : Feb/08/2013




商品紹介 Innocent Grey 史上最大ボリュームでおくるサイコミステリィ 第六弾――
Innocent Grey 新作 『虚ノ少女』 は、2008年に発売された前作 『殻ノ少女』 に続く、サイコミステリィシリーズ 三部作の其の二。
物語は引き続き探偵の 時坂玲人 が主人公。 殻ノ少女事件で誘拐された少女と犯人を追い求めていくことが目的となる。
しかし手詰まりのまま二年近くもの時間が経過し、とある出来事から因習めいた新たな事件に遭遇することでストーリーは動き出す。
玲人の助手となるもう一人の主人公も登場して、彼らはさらなる謎に挑むことになるが……。
本作では現在篇・過去篇の2編が語られ、物語はさらなるスケールアップを果たすことに。
杉菜水姫氏の描き出すシックで重みのあるイラスト、美しいヒロインたち、そして猟奇的な事件。
様々な人間模様が紡ぎ出すミステリィは、解決へ向かうのか? それとも……?
なお、ロットアップしている 『殻ノ少女』 他、関連作品である 『カルタグラ』 なども収録した 『PARANOIA』 が発売中なので、一連の流れを追ってみたい方は同作をチェック。
サイコミステリィの世界にどっぷりと浸かることが出来るだろう。
ストーリー 日本が戦争への道を歩み始めた、所謂戦前と呼ばれた時代。
北陸の雪深い山中に 人形(ヒトガタ) と云う集落があった。
“ヒンナサマ” と云う土人形を祀る奇妙な風習が残る此の地にて、祭りの夜にひとりの女が殺されていた。
村のものは口々に “ヒンナサマ” の祟りだと口にした。
正統ではない者が “ヒンナサマ” を祀ったが故に祟りに遭って殺されたと。
昭和三十二年、十二月。
朽木冬子が病室より攫われてから、およそ二年の歳月が過ぎていた。
時坂玲人の妹・紫は、自殺を図ろうとしていた男を助ける。
この男こそ現在に黄泉帰った “ヒンナサマの祟り” の被疑者であった――
戦時を跨いで続く妄執を断ち切る為に時坂玲人は動く。
その胸の内に冬子への妄執を引き摺りながら――
同時期に動きを見せ始めた、六年前に解散した筈の宗教団体は果たして、何を画策しているのか――
祟りを為すのが天であろうとも、手を下すのは人である。